2009年3月着工 |
| 土地の形状 西側道路(歩道)11.0m 土地区画整理事業により新しく整備された環境。裏手(東側)には擁壁(2m程度)がある。 |
当初は『建替え』で打ち合わせが始まりました。しかし、新たに土地を探されることとなり、ほぼ方向性が決まっていたプランもゼロからのスタート。そして、色々な土地を経て西泉ヶ丘に確定。そこから本格的に打合せが再始動!!
『デザイン良く、気に入った素材を使う!!そして、MJ-HOUSEで建てる!! 』
どの土地であっても、お施主様のお家への気持ちは変わりませんでした。
| 3世代の住宅ということで、プランニングにはとても苦労しました。ビジュアルにも一切の妥協はなく、広い視野で素材を選び、また、お客様からもいろいろなご提案を頂き、何度も検討を重ね打ち合わせを進めてきました。 着工し、これからが本番という気持ちです。 |
![]() 石川 雅教 |
![]() 財津 智之 |
息子さん、ご両親、おばぁちゃんが住む3世代のお家。
今回のお家の絶対条件は
�。垣ぢ紂並�子さん、ご両親、おばあさん)が住む家。
��息子さんの空間を完全に切り分けること。
そこでご提案として、3階部分を別邸と考え別玄関・別階段にし、完全に切り分ける長屋スタイルをご提案しました。
※長屋=各戸の玄関が直接接道など外界に接しており、その玄関を他の住戸と共有していない。玄関は完全に別になっているが壁は共有。
各フロアーで棲み分ける。
1階はおばあちゃん、2階はご両親、3階は息子さん、と各階で棲み分けをし、その世代に合った住みやすいプランを各階でご提案いたしました。
1F
ゆとりを持たせてたプランニング。
エントランスホールは将来の車イスの使用も考え、空間を4.5畳とかなり広く取っています。階段も通常より幅を広く取っていますので、階段などを含むと、見て感じる空間としては約6畳の大空間になります。
開放感のある玄関はバリアフリーだけではなく、お客様をおもてなしをするゆとりの空間にもなります。
トイレも通常より20cm幅を広く取り、お世話をする人も一緒に入れる幅となっています。現在は必要ではないですが、将来的なことを考えてプランをしました。
「おばあちゃんの上下階移動を楽にする工夫は?」
1階にお風呂やトイレなど水廻りは固めて確保しましたが、食事をするキッチンダイニングはプラン上、どうしても2階になりました。そこで、操作も簡単な階段昇降機をご提案。ホームエレベーターはコスト面でかなりの負担になってしまいますが、この階段昇降機ならエレベーターよりコストを抑えることができます。
「これがあれば2階での食事も可能。決して安くはないが、家族で一緒に暮らすためには必要!(K様)」
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階段昇降機 階段の側面への取り付けとなり、イスの幅分、階段を広げる必要がある。 それによりゆとりのある階段が完成。 ※イラストはイメージです。 |
和 室
「物が多い」「タンスがある」「ベッドで生活」がおばあちゃんのご要望。そこで、1Fの和室をできるだけ大きく取り、おばあちゃんのスペースとし、ご両親も使用する押入れ&クローゼットも取れるだけ取っています。また、建物をできるだけ前の道路面に近づける様に配置し、裏に庭となるスペースを確保。ぬれ縁も取り付け予定で、おばあちゃんに外の空気を感じてもらえるようにと、ご家族からご希望があった箇所です。
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濡れ縁 居室外側に設けられた縁側のこと。雨風を防ぐ壁などがなく、雨に濡れてしまうので、この呼び名がある。 ※写真はイメージです。 |
押入れは大容量の収納。
和室に設置した押入れには「大容量」「使い勝手良く」「中段もあって、ハンガーもかけたい」とのご要望が。
そこで、
1つの収納スペースを真ん中で押入れタイプとクローゼットタイプに分けました。
みんなが使いやすい形状の収納になりました。
2F
デメリットをメリットへ。アイディアで解決。
2階にはみんなで囲む食卓と、家族が集うリビングがあります。
2階のリビングスペースの上にある3階のバルコニーは、木のデッキを敷いた時に内部と外部がフラットになるようにバルコニーの床を下げています。そのため、リビング部分の天井が通常より少し下がることに。
(図1参照)
天井が低いことはデメリットへと取られがちですが、この低くなった部分を逆にメリットに変える為、照明をうまく配置することで、LDKの空間に変化が生まれ、まとまりのあるデザインになりました。
狭小地・プライバシーの問題はバルコニーのトップライトで解決。
![]() (※図1=2Fリビングと3Fバルコニーの立面図) |
![]() (※図2=3Fバルコニー) |
「見せる方法もアリ」ってことで。
洗濯干し場は2Fのバルコニー。お風呂場は1F。通常洗濯機はお風呂場近くに設置をしますが、それでは、毎回洗濯物を1Fから2Fへ持ち運ぶ必要が出てきます。できるだけ重いものを運ぶ距離を短く!そこで思い切って2Fキッチンの裏へ洗濯機を置くことに!!
息子さんより、「せっかく見えるところに置くから、おしゃれなドラム式やで!」とのご意見もあり、アメリカンなイメージのドラム式洗濯機を採用。洗濯機上部は棚とし、洗剤などを置く予定。
家事導線と住みやすさを優先した住居空間となりました。
3F
主役となるキッチンが中心のワンルームスタイル。
3階スペースでは限られた空間の中で生活スペースや収納も含め、どの様に配置をするかが打ち合わせのポイントとなりました。
K様からのご要望として、
・広い空間(お友達が集まってご飯を食べたりくつろげるような空間)。
・1ルームスタイル。でもベットルームは分けたい。
・ディティールにこだわりたい。
という点がありました。
「ワンルームでもベットルームは分けたい。」
そこで、
空間を最大限に利用するため、天井は全て勾配天井にし、ベットルームはメゾネットタイプ(収納はベットルームの下へ配置)にしました。
ベットルームへ上がる階段はフローリングと同じ床材を使用し、横に取り付ける木の造作壁は雰囲気の近い木材を使います。造作壁は目隠しとなるだけでなく、壁と天井のすき間から部屋を見渡せ、隠れ家のようなプライベート感を演出。また、空間にメリハリをつけるデザイン性も兼ね備えています。構造・木材屋とも打ち合わせを重ね、部材の高さを決め、複雑な組型をも解消。
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ベットルームは3畳あります。 テレビとベットを設置予定。 下部分は大容量の収納に。 ※打ち合わせ中のメモで描いたイメージパース。 |
室内とのつながりをバルコニーにも!!
バルコニーは南側に設置。そこから燦々と光が降り注ぎます。
息子さんより「3階は室内の雰囲気をバルコニーにも繋げた広がりのある空間に」というご要望がありました。
そこで、
・
バルコニーと窓の間の立ち上がりを無くす。
・
室内の雰囲気と近い、エボニー色(図3)のウッドデッキを敷く。
・
ウッドデッキと同じ色の木製のルーバー(手すり)を設置。
・バルコニー窓は大開口のものを選択。
室内とつながりのある開放的な空間が完成します。
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(※図3) エボニー色 |
内観のディティールはカフェのような雰囲気で。
内観は雰囲気重視。アンティーク(古材)の雰囲気や近所の雑貨屋さん、映画に出た空間などイメージを共有しながら、その空気感を重視した建材を選んでいきました。
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フローリング:樺桜 表面にうづくり加工を施し、わざと古材感を表現しています。 カフェのように土足で歩いても絵になるような感じで。 (実際は靴を脱ぎますが…) アンティーク調(キズ有)のものや表面を塗装しているものなどコスト面とディティールのバランスで選択。 |
| 壁:
EP塗装(エマルジョンペイント) ビニールクロス仕上げに比べて、演色性が高い。照明等を照らした時に最も効果を生むと言われています。 映画の『かもめ食堂』の雰囲気、近所の雑貨屋さんをイメージし、塗装のパターンサンプルを塗装屋さんに制作してもらい、ほぼつやがないものに決定。 また一部アクセントとして、K様の「いい壁紙を見つけてきました。」から、スウェーデンの大柄の壁紙を採用。 リビングの真正面一面に使用します。 |
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Attitydシリーズ シンプルで色数を抑えたパターンの中にも、北欧のデザインエッセンスが感じられるAttitydシリーズ。 艶やかなブラック×ダークブラウンの組み合わせのブラックデコ。 |
無いなら作ろう!造作キッチン。
キッチンもインテリアの一部と考え、初めはオールステンレスを希望されていましたが、コスト面で合わず、断念。
そこで「コストとデザインが合うものが無いなら、造ってしまおう!」ということで、造作キッチンを制作開始。キッチン自体には機能だけを求め、なるべくコストを抑えディティールと仕上げにコストをかけます。
壁の3面はディティールにこだわったモザイクタイルで覆い、天板は杉板を使用し、ダイニングテーブルと一体化させます。笠木、机、棚と天然の杉板を使うので、使っていくたびに味が出るこれからも楽しみな食のスペースが完成予定!
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K様と打ち合わせの末に完成したオリジナルの造作キッチン。 |
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KY.TILE メタルブリックシリーズ 磁器質のタイルに金属系の釉薬でメタル感を表現。 金属の冷たさと焼物の暖かさが融合した商品です。 「フローリングに合うよ様に少し落ち着きのある感じ」というK様のご希望により財津が各タイルメーカーに問い合わせました。光沢がなく、黒または茶系のイメージでメーカーに協力してもらいタイルを決定。 |
浴槽はいらない。
「浴槽はいらない」「ユニットバスになっているものはデザイン的に好きではない。」というK様のご要望から、シャワー・洗面台・タオル掛けまで1つ1ついろいろなメーカーからシンプルで必要最低限の機能がある商品を選んでご提案。シャンプーなどの置き場は壁面に凹凸を付け、ディスプレイする感覚となります。洗面とシャワーの間には強化ガラスを床から天井まで使用し、仕切りながらも視界を遮らないよう工夫。床タイルも各メーカーから数タイプを選び、色・質感・サイズと「すべりそうなのでザラザラ感」「目地が汚れそうなので、タイルは大きめ」「感触があまり冷たくない」などから検討を重ね決定。
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床タイル:平田タイル 浴室床用タイル:Global グローバル パブリックにも最適な耐久性の高いデザインタイル。 使用タイル ![]() ![]() |
白の外壁
外観は「洗濯物が外から見えないように」と生活感をあまり感じさせないようにしたいというご要望がありました。
別の土地で打ち合わせをしていた時はガルバリウム鋼板を一面に使い窓も無しというプランや、全て木貼り、黒色、などを検討。が、「周囲の街並みとも同調させたほうがよいのでは?」から白系の外観に方向性が固まりました。

打ち合わせの時に「こんな感じで…」と雑誌を持ってこられ、
そこから光沢のない耐久性・防水性・低汚染成に優れたセラミリストスタッコに決定。
最終的に木ルーバーも無くし、真っ白一面の外観へ。















